歯科のレントゲンって、安全なの?|新潟県 長岡市 しみず歯科医院

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歯科のレントゲンって、安全なの?

歯科治療においてのレントゲン撮影

レントゲン撮影は歯科治療の中で多く行われる検査方法のひとつです。
むし歯の進行範囲、肉眼で見ることのできない歯の根、骨の状態などを、できるだけ多く知るためにレントゲン撮影を行います。

歯科医院で撮影するレントゲンでは、数本の歯をフィルムに写すだけの「デンタル」という方法と、全ての歯+あごの骨全体を写す「パノラマ」という方法の2種類が行われます。

歯科治療においてのレントゲン撮影レントゲン写真にはX線が使われます。エックス線とは放射線の中のひとつで、高エネルギーを持つ電磁波です。
ただし、「放射能」を持つ「放射性物質」ではありません(体内にとどまることはありません)。
ですから、ふだんのレントゲン室に放射線はありませんし、撮影後にはまわりの物質に吸収されて、あとかたもなく消え去ります。

放射線の影響について

特に、妊娠されている方はレントゲン写真にご心配な点があるかと思いますが、結論から言ってまったく心配ありません。(※)

※ しみず歯科医院では、妊娠されている方、可能性のある方については原則としてレントゲン撮影は行っておりません。スタッフにお申し出ください。

「レントゲン検査に用いるエックス線(放射線)の量(mSv)」が、「放射線被爆で障害を起こす最低限の線量」(=しきい値)に比べて、けた違いに小さいからです。
また撮影する場所も腹部から離れていますから、おなかの赤ちゃんへの影響は、限りなくゼロです。

放射線には、確率的影響というものもあります。
これは、「放射線が、たまたま細胞中のDNAやRNAの鎖を切断してしまい、それが自然修復されなかった場合に、がん細胞になるかもしれない」というもので、線量には無関係に起こる可能性があることから、確率的影響といわれます。
ただしこの確率は非常に低く、広島、長崎の研究では50ミリシーベルト以下の線量ではがん発生に統計的に差が出なかったそうです。

レントゲン検査で使用するエックス線による被爆の影響は以上のように限りなくゼロに近いものなのですが、ゼロではありません。
宝くじに2回続けて大当たりするくらいの確率です。
それがご心配な方はご相談ください。

放射線による身体への影響

臓器 影響 しきい値(mSv)
精巣 一時的不妊 150
永久的不妊 3500
卵巣 不妊 2500~6000
水晶体 白内障 5000
骨髄 造血機能低下 500
胎児 奇形発生 100
精神発達遅滞 120~200

レントゲン検査での被爆実効線量

部位 線量(mSv)
1年間での自然放射線 2.4※
胸部直接撮影 0.06
CT胸部
腹部
6.9
4~7
結核集団検診 0.05
胃の集団検診 0.6
デンタル撮影 0.0163~0.0391
パノラマ撮影 0.0399~0.0436

※1年間に地球上に降りそそぐ放射線で人が浴びる線量


(参考文献「妊娠と放射線」日本医師会雑誌124巻3号、2000、「歯科診療における被爆」デンタルハイジーン別冊1997、「生活と放射線」放医研環境セミナーシリーズNo.22、1995)


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