歯のお役立ち情報 > 動物の歯のはなし
サメの歯は獲物をとるときにこぼれ落ちても、すぐに次々と生えてきます。
いま使っている歯のうしろに6列から10列もの予備の歯がひかえていて、歯が抜け落ちると、その予備の歯が前に出てきて穴を埋めてくれるからです。
トラザメというサメの仲間は10年間で2万4千本の歯が生えかわったということです。
象の歯は大きな臼歯が上下左右に1本ずつの計4本。
とても大きく、形は大人の人の靴の底のよう。かみ合う面はギザギザ模様になっています。
60~70年の一生のうち、臼歯は6回も生えかわります。
馬の歯は6歳になるまでに、すべて乳歯から永久歯に生えかわります。
カイバというごはんを食べるときに上下の歯をすり合わせて噛むので、どんどんすり減っていきます。
そのため馬は「歯を見れば年齢がわかる」といわれています。
リスが硬いクルミやドングリの皮を上手にむけるのは、ノミの刃のような歯(門歯)を持っているからです。
この門歯は一生伸び続けるので、いつもすり減らして正常な長さにしておかなくてはなりません。放っておくと1年間に約20センチも伸びるのです。
同じ齧歯類のビーバーには門歯が4本あり、この歯で、ポプラやヤナギの木を削って葉や小枝を食べ、残った枝や幹で小屋やダムを作っています。
1961年、南ドイツで発見された始祖鳥(鳥の祖先)の化石には、立派な歯がありました。でも、現在の鳥には歯が生えていません。
しかしニワトリを観察してみると、卵からヒヨコにかえるときにだけ、歯のようなものが生えています。生まれるとき、卵の内側からカラを破るために、ヒナのくちばしの先には小さな突起物がついているのです。これを卵歯と呼んでいます。
この“卵歯”は鳥類だけではなく、多くの昆虫にも見られます。
◎8020 推進財団HP から抜粋(一部改変)